書記システム(1)/ Sistema de escritura (1)

Se calcula que actualmente se hablan entre 6.000 y 7.000 lenguas en el mundo (Ethnologue calcula que son 7.102). De ellas, son muy pocas las que disponen de un sistema de escritura. Entendemos por "sistema de escritura" una manera sistemática para la expresión escrita de una lengua. Un sistema de escritura está formado por elementos de diferentes niveles, por ejemplo, ¿qué tipo de letras se utiliza?, ¿sólo se utiliza un tipo o más de dos?, ¿cuándo se utilza uno y cuándo otro? y ¿qué estilo se utiliza para qué? etc. Pero, de todas formas, un sistema de escritura mantiene, más o menos, su coherencia interna (por eso se llama "sistema").

 現在世界に存在する言語の数は6,000とも7,000とも言われています(エスノローグ[Ethnologue]は7,100以上と数えています)。そのうち、書記システムを持つ言語はほんのわずかです。書記システムとは、書くことで言語を表す体系的方法、ぐらいに理解しておきましょう。書記システムはさまざまなレベルの要素によって構成されています。まず、どのような文字体系(文字の集まり)を用いるのか、使うのは1つの体系だけか、2つ以上を使うのか、それをどのように使うのか、どのようなスタイルをどのような場合に使うのか、といったことを含み、全体としての整合性が(まあまあ)保たれているものです(「システム」ですから)。

 現代日本語の場合、使う文字体系は3つ(ひらがな・カタカナ・漢字)で、これらを併用します(漢字仮名交じり文)。これら3つの文字体系の使い分けルールもおおよそ確立しており、文章を書く方向も決まっています。一般にわかち書きはしません。他にもこまごまとしたルールがあり、そうしたものの総体が日本語の書記システムと考えるとよいでしょう。もっとも、時代によって一般的とされるルールは変わります。こちらの『吾輩ハ猫デアル』(青空文庫)は旧字体(旧漢字)と歴史的仮名遣いで書かれています。新字体(新漢字)と現代仮名遣いによる『吾輩は猫である』(青空文庫)と見比べてみれば、こうした変化は一目瞭然です。しかし、こうした変化は「自然に」もたらされたものではありません。その言語の使い手から構成される集団(言語共同体)が選び取ってきた結果です(J・マーシャル・アンガー(2001)『占領下日本の表記改革 忘れられたローマ字による教育実験』三元社、を読んでみるといろいろと考えることがあると思います)。また、現在変わりつつあるかのように見えるルールもあります。例えば、紙に書かれた(紙に印刷する)文章では段落行頭一字下げが一般的ですが、オンライン(ウェブ)の文章の場合は段落行頭一字下げはあまり行われていません(ここでは行っていますが)。媒体が変われば読みやすさの基準も変わりますから、字下げよりも一行空けのほうがよいという判断かもしれません。日本語の場合、言語に関する権威を公的に担う専門組織(例えば、公式な正書法を定めるような専門機関)がありませんので、ルールにある程度の幅ができやすいとも考えられます。国立国語研究所の「ことばQ&A」を見ると、このあたりの事情がうかがえる記述的な回答が多く、なかなか興味深いです。

 どのような書記システムを選ぶかは、言語に対する考え方(言語観)と深い関係があります。決して「ニュートラルに」「自然に」決まったりするものではないのです。このことを念頭に置き、受講者のみなさんが日頃使っているであろう日本語や、受講者の大多数にとって初めて学んだ外国語であろう英語について振り返りつつ、スペイン語の書記システムについて学んでみましょう。スペイン語のものは、英語の知識がある学習者にとっては比較的簡単に学べると思います。他にどのような書記システムがあるかについては、世界の言語と書記システムについての情報を集めているOmniglotというサイトなどを参照してみてください。

【参考リンク】
世界の文字インデックス(中西印刷株式会社)
 
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