NPO法人イスパJP第19回テルトゥリア
パナマ運河今昔物語~トランプは運河を取り戻すか?
南北アメリカ大陸を結ぶパナマ地峡、そして太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河。その歴史や、トランプ大統領が「運河を取り戻す」と発言する背景を、パナマ運河研究家・小林志郎さんにお話しいただきます。
日時:6月1日(日)19:00~20:30
開催方法:オンライン(Zoom配信)1か月の見逃し配信付き ※要申し込み
申し込み先:https://hispajptertulia19.peatix.com
参加費:1000円 イスパJP会員*は無料
*イスパJP会員:会員になると、年4回開催予定のテルトゥリアが無料となります。月2回情報配信があり、その他イベントに会員価格で参加できます。詳しくはhttps://hispajp.org/memberinfo-2/を参照してください。
<講演概要>
南北アメリカ大陸を結びつける“か細いひも”のような「パナマ地峡」は大航海時代(14~16世紀)から重要な役割を担ってきた。スペイン帝国の南米大陸攻略のための前進基地として、1521年にはパナマ・シティが建設されている。そこからピサロは南米インカ帝国を征服。ペルーやボリビアの金・銀はパナマ地峡経由輸送され、スペイン帝国の繁栄を支えた。カリフォルニアでゴールドラッシュが始まると、「パナマ鉄道」が建設された。幕末の遣米使節もこの鉄道を利用。その後、スエズ運河を完成させたレセップスがパナマ運河建設に挑戦したが挫折。入れ替わり新興列強国アメリカがパナマ運河を完成(1914年)させ86年間操業。パナマの主権闘争により2000年に運河はパナマに返還された。日本も参画した第二運河構想。運河が直面する課題とは?「パナマ運河を取り戻す」と叫ぶトランプ政権の狙いは?
<講師>
小林志郎(パナマ運河研究家)
1967年早稲田大学大学院修了後、ジェトロ勤務。アルゼンチン駐在。「パナマ運河代替案調査3ヶ国調査委員会」日本政府代表(1986~93年)。中南米・アジア・沖縄などの開発調査。パナマ政府「両洋間地域庁」の投資顧問。パナマ運河研究家。主な著書は「パナマ運河~百年の攻防と第二運河構想の検証」(2000年、近代文芸社)、「パナマ運河拡張メガプロジェクト」(2007年、文眞堂)など。